インドの成長産業であるIT活用サービス業界は、2桁成長を続けている。インド・ソフトウェア・サービス協会(NASSCOM、以下NASSCOM)によれば2006-07年には、成長率予測の27%を超えて、30.7%増の396億米ドルの収益を記録した。急激な成長に伴い、IT活用サービス企業の給料増加率は16%から18%となっている。
NASSCOMは、2007-08年の収益を対前年度比24%から27%増の490億から500億ドルと予測している。2008年度に予測されている収益500億ドルの内、IT活用サービス・アウトソーシング輸出額が105億から110億ドルを占める見込みだ。国内市場は、成長率20%-22%で、100億ドル規模に達する見込みである。インドはアウトソーシングハブとしてその重要度を増しているが、その証拠として米国で上場しているインドのアウトソーシング企業2社―コグニザント・テクノロジー(Cognizant Technology)社とエクセルサービス(EXLService)社―が、世界の急成長企業100社にランクされている。この2社は、世界中の企業が並ぶ中にランキングされているソフトウェア&サービス企業10社に含まれている。
インドは、IT及びIT活用サービスのグローバルオフショア市場で圧倒的なシェア(オフショアITの世界市場の65%、IT活用サービス市場の46%)を占めている。しかし、2007年度のインドのIT及びIT活用サービスの輸出額は313億ドルで、全世界の支出の3%以下でしかない。インドがIT及びIT活用サービスのグローバルオフショア市場における現在のシェアを維持した場合、輸出額は2010年度までに600億ドル、2012年度までに860億ドルを超えるであろう。さらに、現在のペースで成長を続けた場合、インドのIT及びIT活用サービス輸出額は2020年度までに3,300億ドル近くに達すると予測されている(全世界支出予測額の約14%)。
また、インドのIT企業は今後バリューチェーンの川上に進出し、高付加価値サービスに注力するだろう。NASSCOMは、インドのIT及びIT活用サービスのオフショア産業は毎年24%から25%で成長し、2012年度までに雇用数はおよそ1,000万になると予想している。
IT及びIT活用サービス業界の動向
| 経済白書 2006-07: |
| インドのソフトウェアおよびIT関連サービス輸出額は、2003-04年度の129億ドルから2004 - 05.年度には177億ドルに増加した。2005-06年度の輸出額は、対前年比32%増で234億ドルだった。 |
輸出: NASSCOMによれば、IT活用サービス・アウトソーシング業界の輸出額の2007年度における年間成長率は2006年度の成長率33.3%をわずかに上回る33.5%で、収益は84億ドルだった。2008年度に予測されている収益500億ドルの内、ITソフトウェア&サービス輸出額の貢献がもっとも多く280億から290億ドル、次いでIT活用サービス・アウトソーシング輸出額が105億から110億ドルであると、NASSCOMは予測している。
IT産業のGDPへの貢献率は2006年度の4.8%から、2007年度には5.2%へと上昇した。NASSCOMによれば、現在のペースで成長を続けた場合、2010年にはIT産業の規模は1,000億ドルに達する可能性がある