インドのセメント業界が好調だ。活況を呈している住宅産業、世界的な需要、州道や国道などのインフラ整備などに牽引されて、セメント産業は先手を取って生産能力を高め、世界の一流セメント企業を引きつけ、成長に弾みをつける数々の合併買収を誘発してきた。
近年のインドにおける住宅・建設業界の活況は、2007年1月に初めてセメント製造企業の設備稼働率が100%に達するという奇跡をもたらした。
セメント製造業協会(CMA)によると、2006-07年度の月平均設備稼働率は94%であった。また2006-07年度のセメント出荷は、前年度1億4,200万トンから増加してこれまでで最高の1億5,500万トンとなり、10%の伸びを記録した。さらに詳しく見ると、2007年3月の出荷は1,508万トンであったのに対して、設備容量は1,495万トンであった。
生産
インドは世界第2のセメント生産国である。前年度の総セメント生産量が1億4,780万トンであったのに対し、2006-07年度には9.1%の割合で増大した。そのうちの930万トンが輸出されている。
インドのセメント産業は130の大型セメントプラントと365の小規模セメント工場からなり、1億6,500万トン/年の設備容量を持つ。大型セメントプラントが全設備容量の94%以上を占めている。
インドにおけるセメント産業の成長にもかかわらず、インドの年間一人当たり生産量は115キログラムであり、世界の平均250キログラム超からも、中国の一人当たり生産量の450キログラム超からも遅れをとっている。明らかにインドのセメント産業にはまだ成長の余地がある。
セメント及び石膏産業に対する外国直接投資の累積流入額は、1991年8月から2007年3月までの間で9億8,900万ドルであり、インドへの外国直接投資流入額の2.26%となっている。
財務実績
大多数のセメント会社が売上高の急進を目のあたりにしたが、これは需要の増大によるものであった。需要増大の影響は、価格の継続的な上昇傾向にはっきりと表れた。同時に、企業は生産増大、売り上げ増加、利益の増加を報じた。2006-07年度第4四半期(2007年3月末締め)のセメント会社の純利益成長率は85%に上った。
- ウルトラテック・セメント(Ultra Tech Cement)社は、2006-07年度第4四半期の純利益を76%増の5,665万ドルと発表。
- アンブジャ・セメント(Ambuja Cements)社は、43%増の1億4,423万ドル。
- ACC社の純利益は、54.5%増の8,882万ドル。
- Sanghi Cement 社は、2006-07年度純利益で75%増の3,489万ドルを記録。